ラグ2004年ツアー(東京)

行ってきましたよ。ラグライブ最終日。
■寸劇
んーどうなんだろうな・・・とりあえず、私は今回の形態を秘密にせず、言った方が良かったと思いました。劇と歌の二部構成なんですよ、と。心構えを少ししたかったかなー。まぁ、劇を楽しんじゃえばいいんでしょうけども、正直そんなに楽しめる劇だったか?とも思うのですよ。

大根役者とまでではないし、番組でコントをやっていたのもあってそれなりに上手いんですよね。でも舞台を魅せれる程ではないと思います。誰か、役者さんが一人か二人入ればまた違ったかな・・・。

劇をやるのはいけないとも言わないし、それこそそんなん言ったら何様だって話ですけども、やるならやるでもっと練習期間がたっぷりある時にやるべきだったのではと思いました。厳しいようだけれども、あの劇は高校演劇レベル(中)だと思います。金出してまで見るもんじゃない。まだ5分か10分だったらここまで言う必要も無いんだろうけども、30分もやって舞台セットまで立ててきたので、言わせて頂きました。

■歌
よかった。細かい事言ったら結構出てくるけども、その辺りはまぁ、切り捨てて、よかった。何よりレオさんが歌上手くなってた事に感動した。ラグピ開始記念イベントで歌ったOFLSを聞いた時、上手くなってるなーと驚きましたが、それより更に上手くなってた。OFLSは色々な意味で衝撃的で私的にはマイナスな気分になった曲ではありますが、レオさんがこの曲で歌を成長させよう!と思った点を考えると良い分岐点になった曲なんだよなーと思いました。

あとケンイチさんの成長も感動しましたね。かごめさんも書いてたけども、ケンイチさんの歌声でここまでスッと入ってくる日本語詞の歌を初めて聞いた気がする。日本語詞うんぬんかんぬんは別にしても歌唱力伸びたなーと感じました。音程が安定してきたのかな?少し声量に振り回されそうになった部分がありましたが、きちんとコントロールしている部分の方が多く見えたし、良い方向に向かってるな、と感じました。

そしてね、やっぱね、私、カトウさんの歌声好きだわ。うん。なんか本能的に好きなんだなと思いました。思っちゃいました。わはは。でもコイマレで最後の「♪シャララ」から「♪フォーチュンラーブ」の所を繰り返しまくりな部分があるんですが、2回目からゼェゼェ言いながら歌う様には爆笑してしまいました。あんなに爆笑してたのは周りで私だけだった気がする。は、恥ずかしい。

そうそう、今回MCはオクムラさんが多かったのですが、んーファンへのメッセージだったり語りだったりはヒキチさんの方がよかったかな、と思いました。つたないながらも頑張って言ってくれてるのは凄く伝わるんだけれども、言葉の意味を把握するまでに時差があるというか・・・まぁ、それはそれで次の日辺りにジンワリきていいんだけども、出来れば近くに、本人達が居る時に言葉に対しての拍手をしたいので、言葉巧みなヒキチさんのがいいかなーと思ったりしました。

最後の最後で最終日だからダブルアンコールがあったのですが、出てきたのは良いけれども本当に予測していなかったらしく、リアルにあわあわする彼等を見ました。彼等的には、また挨拶をして終わりのつもりだったそうなのですが、そうは問屋がおろさない観客は「ダンス天国」を要求。

ヒ「あったらやってます!」
客「えー」
ヒ「(本当にどうしたらいいか困ってる)」
客「(手拍子しながら)リーダ!リーダ!」
ヒ「・・・・・・・・・・・ええ、この皆さんの期待して頂いている気持ちを元に新曲を作っていこうと思います。(お辞儀)」
客「えー!!!!!」
ヒ「え?え、ええ?(本当にどうしたらいいか困ってる)」

以下エンドレス。
ほんとどうなるのかヒヤヒヤしながら見てました。なんだろうな・・・曲は用意しておいた方が良いと思うよ。歌った曲と同じ曲でもいいしさ、Dipでもいいからさ、ノリのいい曲を用意しておくべきだった気もしますよ。本気でワタワタする姿を見れておもろかったけども。しかし「ダンス天国」と聞こえてすぐ頭を大きく横に振るのはどうかと思うよ、ヒキチさん。そして舞台上から消えるカトさん。

結局、「ダンス天国」に決定。
歌い始めて結構歌えるので「何だ、問題ないジャン!」と思ってたら、突然ケンイチさん、

「今どこ?今どこ歌ってんの?」

と、自分のソロパートを自分で潰す所行をされました。・・・今考えるともしかして何小節か抜かしたのか?もしかして。その後もカトウさんソロパートをカトウさん忘れる。が、すぐに思い出す。そして忘れていたのを隠すかの様に派手にソロを決めるカトウさん。

未だかつて無い「ダンス天国」が見れてある意味面白かった。人間ってやってないと忘れるんだね。

歌い終わってすぐにメンバー集まり「ありがとうございました!」と生声で叫ぶ姿を見て、次の曲注文されたくないんだなーとぼんやり思ったりしました。ぼんやり。ほんとそそくさと集まりだしたからね。らぐふぇあーそそくさ。

そういえば何処かでカノウさんが回りながら自分の立ち位置に戻っている時がありました。惚れる。


以上、ライブ感想でした。

なんというかね、「彼等が頑張っている」というのはね、凄く分かってます。頑張ってないとは思ってない。だからか、コント中心の番組やろうが位置的にアーティストなのかアイドルなのかよく分からない中途半端な位置に居ようが「彼等は頑張っている」という言葉で妥協してたんですよ。妥協って失礼だけどさ・・・。それに気づいて、このまま「頑張ってる」って言葉で、なあなあにしていくのかと思ったら「どうなのそれ、自分」と思い、これは距離取った方ががいいのかなーなんてラグはお前の彼氏かみたいな気持ちが浮かんだのですよね・・・。だから一時期「ラグは頑張っている」が私の中でNGワードだったのです。

いやね、実際、頑張ってるんだけどさ・・・色んな方向に頑張ってしまって自分達で自分達の首絞めてる様にも見えたんですよ。なんかそれがやるせなくって・・・勝手に自分で思いこんでる事にやるせなくなってるのもどうかって話だけど。

あれもしたいしこれもしたいと欲張るのはいいんだけども、その度量が自分達にないのにやるのはどうかと思った。「人を楽しませたいから」という気持ちは凄く分かるし凄く伝わるんだけれども、だからといって人を楽しませる全ての事項(例:音楽・コント等)を1つの事が固まってもないのにあちこち手を出すのはどうかと私は思ったのです。なんか頑張ってるというより藻掻いてるように私は見えてしまった。

今回のライブを見て、まぁ・・・正直、私が恐れていた構成になっていた訳ですが。私が今回のコンサート構成を組む人間だったら、短い練習期間で30分もやる劇を入れようとは思わない。練習は必死にするけれども、本業役者でも無い自分達がはたしてお金を貰う程の舞台を作れるか(しかも短い期間、しかも歌の練習もしなくてはいけないのに)と思うし、例え今回アウトで劇をしたといえどもそれは役者さんが居たというのもあるし、その2点を踏まえて考えると、今回、劇に関してはグッと堪えて歌だけに集中しようと私は考える。これは下向きな考えではなく現実問題として冷静に考えてそう思うんだけども、どうだろうか。

そういう不満点はありますが、結局歌はよかったし、次曲についての言葉も聞けてその次曲を聴いてみたいとも思ったし、とりあえず見守っていこうと思いました。なんか・・・あれこれ手を出す事はやめそうにない気がするね・・・時間が経てば手を出したものが固まっていくとは思うけども、その時間がどれだけかかるかが凄く気がかりです。今のところ。



それと今回仕切に「ファンの皆のおかげ」と彼等は言っていました。
仕切に言う程、ファンを大切に思ってくれているんだから、オーバーなファンの方々は、そこのところきちんと考えて行動した方が良いんじゃなかろうかと思いました。