木更津キャッツアイワールドシリーズ 感想

それは約1週間前・・・
母「聞いて聞いて!キャッツが映画化するんだって!!」
私「情報おそ・・・っ!」
そんな訳で封切り日に母とキャッツアイを見てきました。友達と見る約束はしてるのですが、どのみち2回は確実に見に行くのでね!部分感想を書くとモロバレしてしまうのでそういうのは公開終了してから書こうと思います。なので全体感想のみ。(ネタバレ有り)
封切り日までは「バイバイなんて言えねぇよ!」と悲しみに暮れつつこんだけ長く引っ張った話をどう綺麗に終わらせるのだろうという不安と期待が入り交じった感情が渦巻いていました。
でもぶっさんが蘇ってキャッツが再結成されてまた泥棒をしようとした場面でふ、と「あ、だから『終わる』のか」と気づきました。ぶっさんと4人の間にある目に見えない境界線。ぶっさんという「バカやってた頃の自分達」を象徴する人物と再会したことで4人は気づいたのだと思いました。生きている人間と死んでしまった人間の明確な違い。そして時間は確実に進んでいること。最初は見た目も中身も全く変わったように見えなかったのですが、その場面を見た瞬間、変わっているのに変わっていないフリをしていたのかなと私は感じました。でもずっとそのままではいられない。それをぶっさんと再会した時にハッキリと気づかされたのかな、と。
ぶっさんへ「ばいばい」だけじゃなくて、何も考えずにバカやってたあの頃の自分達へも「ばいばい」。そうすることで全てが「想い出」へと変換されていく。とても哀しいことだけれどもこれからの余りある時間を生きていくためにはいつかしなければならない決断。別れの時のマスターの言葉、この言葉がこの映画の答えであり全てなんだと思いました。

ぶっさんが生きてる時に楽しいこと全部しちゃったんだよ・・・でもさ・・・俺達は生きてるから、生きていかなきゃいけないから・・・っ・・・

パンフにてプロデューサーさんが「最初からこれ(今回の映画)をやっていればよかったね。」という内容の言葉を書かれていたのですが、むしろ5年という遠回りをして今回の話に辿り着いた今回の形がとてもキャッツらしいと感じたし、この長い期間があったからこそ今回の終わりを充分過ぎる程理解出来たのだと思います。
それにしても見終わった後、最初から見直したいという気持ちが怒濤のごとく押し寄せたよ。早速見返してますけどね!あーやっぱキャッツ大好きだわ。