ハウル感想。ネタバレ有り。

見てきました、ハウルの動く城。という事で、感想をば。
■内容
原作を見ないと分からない部分が多かったかな、と思いました。
ダイジェストという感じで、とりあえず良い所をピックアップしましたという感じ。その為、どうしてこうなるのかという理由部分がスッポリ抜けてしまってる部分が多々あり、きっと1度目見た人は、見た後ポカーンとしてしまうのではないかと思われます。少し時間が経って、色々と飲み込める感じですね。2度見るとスッキリしそう。
取っかかりが早いので、すぐに物語が動きます。その辺りは千と千尋と同じかな。私的には、一番始めの場面。ソフィーが兵士にナンパされて、ハウルが助ける場面があるんですが、それが凄い好きです。ほんと始まってすぐの場面なので、そんな早くから最高潮に達している自分が笑えました。そして動揺。
耳をすませばぐらい・・・あーもっとかな?結構、恋愛色の強い作品でした。
■キャラクター
ハウル
コロコロ髪型が変わります。金髪の前髪後ろ髪伸ばしっぱなしかと思いきやおかっぱになったり、黒髪になったり・・・結構、色々変化します。私は、最初の金髪伸ばしっぱなしが好きです。仕事から帰ってきて、少し憂いのある感じの時がすっごい綺麗です。いい。あのハウル、いい。
声に関しては、まったく違和感が無く。むしろキムタク?と思う程の声でした。でもどんどん後半になるにつれ、キムタクの声だと気づきますね。最初は全然気づかない。驚いた。なんというか、ハウルの髪色が金から黒に変化してしまい半狂乱になる場面があるのですが、その場面で「綺麗でなきゃ意味がない」という台詞があるんですよ。その台詞をキムタクに言わせる段階で「ミヤザキハヤオ、神!」と私は思いました。
半狂乱の場面と、その後グッタリしてベッドで横たわる場面が好きです。
□ソフィー
18歳・・・だっけ?の娘の時とおばあちゃんになってしまった時の性格のギャップに少し動揺しました。娘の時は、とても控えめな性格なんですが、おばあちゃんになると凄い勝ち気な性格になるので・・・まぁ、ここが面白どころなのかもなー。おばあさんになる呪いをかけられる訳ですが、おばあさんだったり元通りの姿に戻ったりおばさんになったり、ハウルの髪ばりにコロコロ様相が変わるので、結構目が疲れたりしました。まぁ・・・呪いなので不安定なのかなーと思ったり。
でも、サリマンと話し合いの場面で、ハウルの事で気持ちが高ぶっていくのと同時に若い姿に戻るところはよかった。好きだなーあすこ。
声は、若い時でも違和感なく。可愛い声でソフィーに合っていました。
マルクル
可愛い!言うなればマスコットキャラですね。ハウルの弟子な訳ですが、魔法という魔法は、ハウルの城に来る客を出迎える時のおじいさんへの変装しかありませんでした。マルクル、がんばっ!でもその変装が、可愛かった。様相はおじいさんになれるんですが、声まではおじいさんの声にならないみたいで、無理矢理おじいさんの様な声に自分でするんですね。もうーそれがたまらなく可愛い!私的には「おいもは好きではないぞ」が好き。
カルシファー
マスコットキャラ2。声も可愛かった。声も可愛いですが、動きも可愛かった。火の悪魔らしいんですが、悪魔に見えない程、可愛い。卵の殻を食べるところとか、なんか・・・イルカのショー見てる気分になった。
荒地の魔女
美輪さんピッタリです。荒地の魔女の名場面といえば、王宮の階段昇るところですね。どんどん顔が崩れていくところが面白い。そして魔力が無くなって、ただのおばあさんになってしまってから、ポツリポツリという一言が可愛かったです。「カルちゃん綺麗だねー」とか。しかし・・・凄いと恐れられてた割に、すぐ魔力を無くすところはちょっと拍子抜けしてしまいました。そんなに簡単に捕まるなら、なんで今までほっておいたのかなーとか疑問に思ってしまったり。
□サリマン
声ピッタリ。しかしなーなんというか・・・ハウルとソフィーが共に生きていくと分かって「この馬鹿げた戦争を止めにしましょう」って・・・え?この人の一声で戦争が終わるの?じゃあ元凶?むしろハウルとソフィーが共に生きていくのと戦争の関連性が分からず、これまた疑問に思いました。
□ヒン
短足犬は可愛いですなー。
こんな感じで。
総評として、疑問点はありますが、ジブリならではの迫力はありましたし、背景もアニメーションも音楽も素晴らしかったので、楽しめる部分もきちんとありました。ジブリファンには、不満が残るかもしれませんが、ハウルファンは、それなりに満足出来るのではないかなーと思います。
とりあえずもう1回見ようーっと。